2014年4月21日 名香鑑賞会
いつもお世話になっております。
店主きくやです。
4月19日、20日と徳川美術館において名香鑑賞会が行われました。
今年も素晴らしい名香が焚かれました。
今回も、組香、名香感賞、お茶席と行われ9時15分開館よりもずいぶん前からたくさんの方が並ばれていまして、私も9時前には到着しておりましたが、すでに、二席目でした。
お茶席の前には御道具の御披露目もありまして徳川美術館では普段は、ショーケースの中で厳重に管理されている品々がすぐ目の前に飾られ学芸員の方々が御道具一品ずつ丁寧に説明をして頂きました。
また春季特別展の開催されておりまして『将軍からのおくりもの』というテーマで徳川宗春ゆかりの品々が展示されていました。藤原定家が書かれたことで有名な古今和歌集など重要な品々も展示されていました。こちらは、五月二十五日まで展示されています。
さて、名香ですが、志野流の若宗匠の御手前で始まりまして、名香の一つ目は、六十一種名香伽羅で上ノ上と伝えれれる『くれない』甘、辛、苦の3つの味が際立つ素晴らしい香りです。くれないは、特徴の一つである赤色の木肌から名付けられたという説もあります。
二番めの名香は羅国『唐衣』で甘、辛、三つ目は、真南蛮の『千代鶴』で天皇勅名香で上ノ下、味は甘、辛、鹹と言われています。
もちろん三つとも素晴らしい物で、名香鑑賞会で焚き終わった香木は5回ぐらいは焚けるとのことでそこが名香である一つの特徴でもあるそうです。まさかの蘭奢待は、10回聞けると言われています。
名香鑑賞会では通常は、一つの名香しか出されないのですが、徳川美術館では毎回三つの貴重な香木が焚かれます。
来年は、徳川美術館八十周年だそうですごいものが出るという噂ですので今から来年の名香鑑賞会が楽しみです。
名香鑑賞会も私の拙い文章で書くとこんな簡単なお話になってしまいますが、こちらを開催される徳川美術館の皆様やお手伝いに参加されている志野流の皆様、関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
やはり名香特有の強い香りでした。
5分、10分と香りが変わらずに持続するあたりは
さすが我々が扱うものとは違います。
柴船、玉松の2つの伽羅と
仙風 真南蛮が焚かれました。
手元に来る前にすでに部屋に香りが満ちるほど
(皆がそう感じていたのではないでしょうか?)
強くて癖のない伽羅の香りでしたよ。
また、仙風は、こんな真南蛮を探したい!!と思わせるような
素晴らしい香りでした!!
毎回毎回聞香用の良い物を探すきっかけになるのが
この名香鑑賞会です。
店主敬白
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