店主コラム　香友録2018年8月版

いつもお世話になっております。
店主きくやです。

早いもので私もお香の世界に入りまして30年が経ちました。出来る限り走ったり、ジムへ行ってトレーニングしたり定期的に整体に通ったりして体力の維持はしているつもりですが、どうしても体力の衰えを感じている今日此の頃です。

つい先日までは、業界の若手の一人だったのが今や古株の方に位置づけられるようになりました。そんな歳のせいという事もあってか最近では、様々なところでお香の講座だけでなく、経営者の集まる場で講演をさせて頂くことも増えてまいりました。講演するにあたって改めて弊社の歴史や何をやって来たかを振り返る良いきっかけになっています。

弊社は、創業当時から現在までもお香、お線香や蝋燭の卸をやっていまして、平成十一年にインターネット通販をスタートしました。まだインターネットがアナログ回線だった頃で、今のような光サービスで継続的にインターネットがつながる環境ではありませんでした。【お香】という言葉もメジャーな言葉ではなく、【線香】という言葉がメインでしたので、現在のように【楽しむための趣味のお香】ではなく、【仏事用線香】のイメージが強かった時代です。

香りの説明には、完成はなく、私が考えた古風のイメージを想像出来る【古典的】、モダンで明るいイメージを想像しやすい【現代的】、原料の香りが想像できる【ピュア】という言葉を使ってお客様と出来る限り共通の香りのイメージが出来ないか、あるいはお香二十種セットを活用した好きな香りの発見などいろいろ考えてまいりましたが、これからも出来る限りお香文化の発展に尽力してまいりたいと思っております。
最近では、インターネット通販だけでなく、香源のお店にもお香をお求めになられる方も増えて参りました。今年の夏のように猛暑などで外に出づらい時は、ネット通販を。気持ち良く外に出られる時はお店を。というように皆様にとって便利なお店を目指してまいりたいと思います。
ホームページ、店舗、日々リニューアルするつもりでスタッフ共々頑張ってまいりたいと思います。

店主敬白