~あとがき~宝生能楽堂での匂い袋体験の講師を終えて
先月ブログにも書きました2月21日に宝生能楽堂での公演。舞台後のお香製作体験に講師として参加をしてきましたので、今回はその時の様子を振り返ってあとがきを書きたいと思います。
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宝生能楽堂 演劇舞台後の文化体験で香源が匂い袋製作の講師することになりました
今回訪れた「宝生能楽堂」。場所は東京都文京区本郷にあります。近くには東京ドームがあり、ドームシティ中心に賑わいのある場所です。
入口に今回の公演の案内がありました。タイトルは「もしも偉人が旅したら〜旅先は室町時代!?〜」
内容は過去の偉人【世阿弥】【フランシスコ・ザビエル】【織田信長】の3人が登場し、ザビエルと信長が室町時代に飛んで、「茶の湯」「お香」「水墨画」「能」などの日本の伝統文化を体験するifストーリーです。
新型コロナウイルスの影響で、気軽に旅行ができない今だからこそ、もしもこんな旅ができたらという気持ちがより高まります。
舞台の様子。屋内に屋根付きの舞台が立っています。能楽堂というところに初めて来た私にはとても幽玄で神秘的な感じがしました。
匂い袋体験は公演の後に行いますので、まずは公演そのものをいち鑑賞者として楽しみたいと思います。
・・・舞台終了。公演中の写真はありませんが、いや内容はとても面白かったです。茶の湯の作法や静寂の空気感、迫力ある水墨画、そして能。能の演目は「三輪」というものでした。初めて能を見る私には少し難しかったですが、あらすじを事前にナレーションしてくれたので内容も伝わってきました。
もちろんお香も紹介されていましたよ。今回は見に来た方全員にパンフレットと一緒に香源から匂い袋「衣香」をひとつずつ差し上げていますので、ぜひ持ち帰って自分なりに楽しんください。
そして、公演後はいよいよ匂い袋製作体験。場所は楽屋の一室を使って行います。10人程のグループが3組あり順番に体験していきます。
体験に使うキットと原料を混ぜるボウルとスプーンは1人1個ずつ、ソーシャルディスタンスで机同士距離を離し、終わる度にアルコール消毒と新しいキット、ボウル、スプーンを用意します。
コロナ禍の前は香源店内でもよく体験講座を行なっていましたが、製作に加えてお香の話もたくさんするので大体1時間以上は掛かっていました。今回時間は1グループ約15分。講師は香源社長を中心に、専務と私の3人で、やや駆け足での説明と製作になってしまいましたが、来た皆さんとても楽しんでくれました。普段なかなか見ないお香原料の匂いをかいだり、出来上がった匂い袋に満足頂けたりと、短いからこそ濃い思い出になってくれていると幸いです。
また時期が落ち着いたら店内の体験講座も再開できればと思います。その際は今回の体験に来て頂いたお客様ももちろん、もっと多く人にお香に触れてその良さを感じてもらいたいと思います。
最後に、今回の舞台の演者さんらにサイン色紙を頂きました!
シテ方宝生流能楽師 武田伊左さん、ザビエル役 神田初音ファレルさん、織田信長役 山本大介さん
そして、今回の脚本・企画を担当し、連絡のやり取りをさせて頂いた飯田さん。
本当にありがとうございます。色紙は上野桜木店にしっかりと飾らせて頂きます!