※閉店 寺町谷中のもうひとつのシンボル「みかどパンとヒマラヤ杉」
谷根千ガイド2018年11月20日

※閉店 寺町谷中のもうひとつのシンボル「みかどパンとヒマラヤ杉」

住所:〒110-0001 東京都台東区谷中1-6-15 Googleマップ
アクセス:東京メトロ千代田線「根津駅」「千駄木駅」、
東西めぐりん「7-谷中清水町公園」からどうぞ。
営業時間: 9時~17時
定休日:不定期
電話番号:03-3821-0586

谷中のシンボル「みかどパンとヒマラヤ杉」

静かな寺町谷中、少し入り組んだ細い通りを通っているとひときわ大きな木が見えてきます。三角路地とでも言うのでしょうか、通りと通りがぶつかる丁度角っこに谷中のシンボルとも言われている「ヒマラヤ杉」はあります。その隣のかわいらしいお店が「みかどパン」です。はじめて見る人にとっても、どこか懐かしくノスタルジックな風景なのではないでしょうか。田舎のお爺ちゃん、お婆ちゃん家の近くにあるような、映画のワンシーンに出てきそうな雰囲気があるお店です。

みかどパン外観

どこか懐かしい光景

サンカクだから三角(みかど)

三代目店主の齋藤陽子さんにお話しをお聞きしました。みかどパンは齊藤さんのお爺様が昭和初期に始めたお店だそうで、創業当初は甘味処だったそうです。ちょうどヒマラヤ杉がある場所がオープンテラスとなっていて、谷中のお寺に参拝に来られる方で賑わっていたそうです。しかし、戦争の影響で甘味の材料が入ってこなくなりパン屋さんに切り替えて営業を続けられたとのことです。その時、テラスだった部分にヒマラヤ杉の苗木を植えたそうです。当時は齋藤さんの身長より小さかったヒマラヤ杉の苗木。それが、今では町のシンボルになるほどの大きさになっているから驚きですね。

ヒマラヤ杉全体

ここまで下がってようやく全体がレンズに収まりました

屋号の由来は、三角「みかど」路地にお店があることから「みかどパン」と命名したそうです。とてもシンプルにつけられた名前ですが、みなさまは「三角だからみかど」だということが、すぐにお分かりになりましたか?

みかどパンの名前の由来

通りと通りがぶつかる角っこにお店はあります

お土産にどうぞ

残念ながら現在はパンの製造、販売はおこなっていないそうですが、杉を模った特注のかわいらしいラスクとクッキーが人気の商品となっています。谷中散策のお土産にぜひお試しください!

みかどパン特注ヒマラヤ杉クッキー

みかどパン特注ヒマラヤ杉クッキー

みかどパン特注ラスク

みかどパン特注ラスク

谷中のシンボルヒマラヤ杉の伐採計画

「このヒマラヤ杉も一時は無くなる予定だったのよ」と齋藤さんはお話してくれました。

数年前に、近隣も含める一帯の土地が売買され土地所有者による「伐採計画」が囁かれるようになったそうです。しかし、街のシンボルが失われることに対し、地域の町会、商店が一丸となって「ヒマラヤ杉と寺町谷中の暮らしと文化、町並み風情を守る会」が発足されたそうです。谷中の町並み、文化を愛し、後世に伝えていきたいという人々の願いから、伐採計画も凍結し、しばらくの期間はそのまま景観を残すということで話はまとまったそうです。ヒマラヤ杉とみかどパンが、谷中町の一部として、いかに皆さまに愛されているかということが分かるお話です。

ヒマラヤ杉

現在は、台東区景観重要樹木・台東区保護樹木に指定されています

「私の代でお店は終わるかもね~」と寂し気におっしゃっていた齋藤さん。幼少期からずっと一緒に育ったヒマラヤ杉。共にこれからも長く長く同じ場所にあり続けてほしいと願ってやみません。

三代目店主の齋藤陽子さん

三代目店主の齋藤陽子さん

みかどパンとヒマラヤ杉

いつまでの残ってほしいまちの財産です

住所:〒110-0001 東京都台東区谷中1-6-15 Googleマップ
アクセス:東京メトロ千代田線「根津駅」「千駄木駅」、 東西めぐりん「7-谷中清水町公園」からどうぞ。
営業時間: 9時~17時
定休日:不定期 電話番号:03-3821-0586

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