香源オリジナルお香シリーズ 新パッケージで登場!数量限定の伽羅香もあります~香源東京銀座本店~
香源オリジナルお香シリーズ 筒型新パッケージで登場!数量限定の伽羅香もあります~香源東京銀座本店~
今回は6月からパッケージを筒型にリニューアルして登場の、香源オリジナルお香シリーズの特集です!
これまでの箱型パッケージはギフト用として変わらずご提供していく予定ですが、新しい筒型パッケージはデザインに更に力を入れて、見た目から香りの雰囲気や産地のイメージを連想しやすいように工夫が凝らされています。
香源オリジナルのお香は「日本の香りシリーズ」と「煉香(ねりこう)の香りシリーズ」が代表です。旧パッケージには、「日本の香り・きゃら」などもありますが今回は割愛し、新しく数量限定で発売の伽羅香をご覧に入れます。
では、以下で香源オリジナルお香シリーズについて順にご紹介していきます!
目次
1.日本の香り びゃくだん
2.日本の香り かんやく
3.日本の香り たに
4.日本の香り しゃむ
5.煉香の香り 春の蕾
6.煉香の香り 夏の雨
7.煉香の香り 秋の声
8.煉香の香り 冬の星
9.数量限定 伽羅 ミニ寸 10本入 香立て付
10.まとめ
1.日本の香り びゃくだん
最初にご紹介するのは、日本の香りシリーズの「びゃくだん」です。こちらは香木・白檀の最高級品の産地、インドのマイソール地方で採れる「老山白檀」をふんだんに使用したお香です。
日本の香りシリーズは素材の良さを活かすために、なるべく純粋な原料と少量のつなぎ材(お線香に成形するために使うタブの木の粉)で作られています。
老山白檀の香りは甘く深いコクのある香りで、それでいて爽やかでもある香りです。白檀のお香としては非常に濃く、贅を凝らしているので、本物を知りたい方にはここから始めてもらいたい一品です。
パッケージは世界地図の中からインドの部分だけを彩色して、産地をイメージしやすくしております。
カラーリングも白檀の原木の色を連想しやすい白木のような温かみのある風合いです。
2.日本の香り かんやく
こちら「かんやく」は漢薬香料、つまり漢方薬などにも使われる香原料を使ったお香です。
日本のお香の伝統的レシピには香木を中心として、漢薬香料を混ぜ込んで調香しているものが殆どです。お寺っぽい古めかしい香りのもとは白檀・沈香(じんこう)だけでなく、漢薬香料があわさることで生まれてくるのです。
この「かんやく」は古来から伝わる製法に香源のアレンジを加えた商品となります。クセのない安心感のある香りとなっています。
パッケージデザインは代表的な漢薬香料の丁子(ちょうじ・クローブ)や大茴香(だいういきょう・スターアニス)をあしらったものです。
3.日本の香り たに
こちらは沈香主体のお香で、「たに」はインドネシア周辺で採れる「タニ沈香」のことを指しています。タニとは、昔マレー半島にあったとされるパタニ王国を由来とする名前といわれています。
沈香木にも色々あるのですが、タニ沈香の特徴は辛味のある力強い香りです。沈香木は貴重な品物ですが、原料にこだわって作られているので沈香特有のいわゆる”幽玄な香り”を損ねることなく、存分に実感していただけるかと思います。
4.日本の香り しゃむ
こちらも沈香木主体のお香で、「しゃむ」はベトナム周辺で採れる「シャム沈香」のことを指しています。シャムとは、タイの旧名であるシャム王国を由来とする名前とされています。
沈香木は極めて大きく分けて、タニ沈香とシャム沈香に分類されます。このシャム沈香の特徴はタニよりも甘く、沈香特有の香気のなかに格調の高さを漂わせます。
沈香木には5つの味があるといわれており、それぞれ「甘い・酸っぱい・辛い・苦い・しおからい」と表現され、これをお香の世界では「五味」と呼びます。
タニにはタニの良さがあるのと同じく、シャムにはシャムの奥深さがあります。沈香のくくりの中にも千差万別があるので、ぜひ焚きくらべをして楽しんでみてください。
5.煉香の香り 春の蕾
ここからは煉香の香りシリーズのご紹介です。
日本の和の文化を表すとき、四季の要素は必要不可欠です。枕草子の「春はあけぼの・・・」の情景を想像している瞬間など、日本人らしさを再確認していると思えませんか?
さて、その枕草子の書かれた時代に最もポピュラーだったお香が煉香なのですが、これは丸薬状のお香のことです。見た目としては、いい香りのする正露丸のようなものですね。
煉香は香炉と灰と炭と、あとは余裕を持った時間がないと薫けないので基本的には上級者向けのお香です。なので、その煉香のレシピをお線香に落とし込んで作られたのが「煉香の香りシリーズ」なのです。
平安時代には煉香を作るのが貴族のたしなみだったので、家ごとに個性のある香りを作って身に纏うのが当時のファッションの常識でした。さらに趣味用としても四季や物事にたとえて煉香を作る遊びもありました。
その暮らしの中で生まれた定番レシピの一つが「梅花(ばいか)」といいます。調合に梅の果肉や蜜を用い、種々の香薬と組み合わせることで梅の甘酸っぱさをそのまま練り込んでいるのが特徴です。
この梅花のレシピを香源のアレンジで再現したのが「春の蕾」です。煉香を薫くのは時間が無いと難しいですが、こちらのお線香のタイプであればお手軽に初春の梅林にたたずむような心地にひたれることでしょう。
6.煉香の香り 夏の雨
平安時代の定番レシピの二つ目が「荷葉(かよう)」です。荷葉とは蓮の葉っぱのことで、夏の爽やかさを蓮の葉の緑から想像し、青みのある香りで描いたものです。それをアレンジしたのが「夏の雨」となります。煉香にもいろいろありますが、基本的には材料自体はお線香とそんなに変わりはありません。ちなみに、お線香は成形するのにタブ粉を混ぜて固めますが、煉香では炭粉を混ぜて加熱しやすくして蜜で練り固めます。このときタブ粉、もしくは蜜の分量で完成品の香りに差が出るのです。
7.煉香の香り 秋の声
平安時代の定番レシピの三つ目は「菊花(きっか)」です。秋九月九日を「重陽の節句」といい、これを祝って長寿を願う習わしがあります。「菊慈童(きくじどう)」という菊の花に浮かんだ露を飲んで不老不死を得た少年の故事を由来として、能にも演目のある由緒正しい風習なのです。
そのおめでたい菊の花の香りをイメージしたのが「秋の声」となります。菊を思わせる香りには秋風の一抹の寂しさも感じられることかと思います。ちなみに煉香は別名「梅ヶ香(うめがか)」とも呼びます。煉香には梅の果肉や蜜を使うことが由来なのだそうですが、「梅花」のみならず他の煉香のレシピにも変わらず使用していた記録が残っています。
8.煉香の香り 冬の星
平安時代の定番レシピの四つ目は「黒方(くろぼう)」です。実はここまで紹介してきた煉香の定番レシピは「六種の薫物(むくさのたきもの)」という、6つのレシピをまとめたもののからの紹介だったのです。
6種類はそれぞれ「梅花」「荷葉」「菊花」「落葉(おちば)」「侍従(じじゅう)」「黒方」といい、この中でも黒方は祝い事などのあらたまった場面で四季を通して使われる、特に格の高い煉香です。黒方の”黒”は元々、玄(くろ)の字だったとされ、黒という色に置き換えられることでなお、この煉香の玄妙な香りを物語っているといえます。
黒方は場合によっては冬を割り当てられることもあり、新年を迎えたお正月などのイメージなども相応しい香りです。この「冬の星」も文字通り冬空をイメージしており、黒々としてしんと静まり返った空に浮かぶ星のように、優しさと緊張感のある奥深い香りをお楽しみいただけるかと思います。
9.数量限定 伽羅 ミニ寸 10本入 香立て付
さて最後に数量限定品の伽羅をご紹介いたしますその前に、まず伽羅について少しだけ。
伽羅は沈香の一種で、沈香木の中で最も香り高く別格に数えられるのが伽羅木です。ただでさえ貴重な沈香の中の別格なので、樹木の形をした宝石とも捉えられるくらい世界的にも貴重を極めたものなのです。
そんな伽羅が、今だけ数量限定で販売中!こちらの伽羅のお香は品質評価の高い時代の伽羅を使用しているので熟成具合も良く、まさに過去からの贈り物である限られた資源を惜しみなく使用した逸品です。
容量は10本と限られてはいるのですが、本当に良い物は少しだけでも十分に足りるものです。良いお香はいつも通り何気なく使うのも楽しいものですが、記念日や特別な時間を祝うために大事にとっておくのも楽しみが倍増する素敵な使い方かもしれませんね。
お値段も伽羅のお香なのにお手頃におさえてのご提供なので、この機会に幸せを貯蓄しておくつもりで、ぜひ香源にてお求めください!
10.まとめ
いかがだったでしょうか?装いも新たにお求めやすくなった香源オリジナルシリーズですが、全国の数あるメーカーの商品を取り扱って熟知しているからこその高品質が一番の自慢です!
香源は香りの案内人として皆様に寄り添わせて頂いてまいりましたが、この先の確かな香り選びの旅にはしっかりとした杖が必要です。香源オリジナルシリーズは、皆様の”良い香り”の基準の下支えとして大いに活躍することをお約束いたします!
それではオンラインでも、東京・名古屋のお店でも、皆様のお越しをお待ちしております。
(文:香源銀座店 お香コンシェルジュ 小出悟)
香源東京銀座本店
香源 銀座本店
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