沈香~古くから愛されてきた香木~
「沈香(agarwood)」は、お香の原料として使用される代表的な香木の一つです。日本における沈香の一番古い記録は日本書紀に残されており、古くから日本で愛されてきたことがわかります。
沈香は、様々な条件が重なって出来上がります。まず、ジンチョウゲ科の特定の植物に傷がつくと、傷を治すために樹液が集まります。この樹液が固まって樹脂となり、バクテリアの働きなどによって長い時間をかけて成分が変質し、香りを放つようになったものを沈香といいます。
「沈香」という名前は「沈水香木」、つまり「水に入れると沈む香木」に由来しています。
これは沈香ができる際に樹脂が集まった分、普通の木よりも比重が重いためです。
沈香は産地によって呼び方や香りに違いがあります。ベトナムなどで産出される「シャム沈香」は、清涼感とコクのある甘味を持つ濃厚な香りが特徴です。一方、インドネシアの島々で産出される「タニ沈香」は、さわやかな辛味や苦味を持つ香りが特徴です。
お香の原料や香道などで使われる沈香ですが、数珠やブレスレットにも加工されます。
数珠やブレスレット用の玉をくり抜いた後の板は「抜き板」と呼ばれます。
この抜き板も勿論沈香なので、削って炭の上などで薫くと香りを楽しむことができます。
香源では少量から抜き板の量り売りも行っているので、手軽に沈香の香りをお楽しみ頂けます。
店頭では香木の香りのテイスティングも行っておりますので、興味を持たれた方は是非店頭でお試しください!
香源 上野桜木店
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