店主コラム 香友録2020年 秋版
店主コラム2020年10月27日

店主コラム 香友録2020年 秋版

店主コラム 香友録2020年 秋版

いつもお世話になっております。
店主きくやです。

通常ですと9月は、敬老の日、お彼岸、10月は、お月見やハロウィン、11月は、紅葉狩りなど暑い夏が終わり、人と人が触れあい季節を満喫する良い季節ですが、コロナウィルス感染症により家にいる時間も増え、季節感を感じる時が少なくなったようにも感じます。また、生活様式も大きく変わりました。
弊社でもテレワークによる在宅勤務、日々の消毒や換気、マスクをつけた生活など、世の中では、都市型から地方への引越しをしてテレワークでの仕事をされている方も増えました。
コロナウィルスは、必ず何処かで終息はするのでしょうが、それによって変わった習慣は、そのまま維持されるものも多いように思います。
私の中では慌てて大きな変更をすることはありませんが、お客様のメリットを考えながら、小さなことからコツコツと変化に対応していこうと思っております。

話は変わりますが、この度、愛知県のお香屋と全国のメーカーから組織する「愛知県薫物線香商組合」が、11月5日を『お香文化の日』に制定しました。
お香の歴史は、日本書紀(595年)に記載されているものをはじめ、枕草子や源氏物語などの数多くの文献に登場してまいります。古くは、皇族や貴族などの時の権力者のみが使うものでしたが、鎌倉時代には、武士の間でお香の原料である香木がコレクションされるようになりました。江戸時代には、線香の発明により、広く一般にも普及しました。現在では、線香は、仏事だけでなく趣味や癒しの道具として人々の生活に溶け込んでいます。古来より長きに渡って使われている線香をはじめ、匂い袋、練香、香木といった数々のお香やお香にまつわる周辺文化の普及を目的とし、お香文化に触れて頂く日、お香を使って頂く日を語呂合わせでイイオコウ(1105)と合わせて11月5日を選び、【お香文化の日】と定めて普及活動を行うことを目的にした日になればと思います。4月18日の『お香の日』と共に年に2回お香の普及活動が出来るようにしたいと思っています。
まだまだコロナウィルスと共に生活をしなければならない日々が続きそうですが、どうかお身体ご自愛くださいませ。
店主敬白

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