谷中の居心地良い和食キッチン「八代目 傳左衛門めし屋」
住所:〒110-0001 東京都台東区谷中6-1-27 Googleマップ
アクセス:東西めぐりん「8-旧吉田屋酒店」or 「17-旧吉田屋酒店」からどうぞ
営業時間:11:00~15:00 電話番号:03-5834-8246
言問い通りから旧吉田屋酒店とカヤバ珈琲がある交差点を入ってすぐに「八代目傳左衛門(でんざえもん)めし屋」はあります。カヤバ珈琲と同じく大正時代に建てられた長屋を改装したお店は、当時の面影をしっかり残しつつ、モダンなデザインを取り入れていてとても新鮮な印象を与えてくれます。
お若く笑顔が素敵な店長の加賀谷恵さんにお話をうかがいました。建物も印象的でしたが、同じくらいお店の名前が気になっていた(そもそも何と読むのかわかりませんでした)ため、屋号について先ずは聞いてみました。
「八代目傳左衛門って立派というかなんだかすごいですね」
加賀谷さんは新潟生まれの東京育ちですが、代々新潟で商売を営んでいたそうです。「傳左衛門」はご先祖様が商売を始める際に掲げた屋号だったのですね!
開業前、祖父(お爺さま)の法事で新潟に帰った際、たまたま過去帳があり見ていると「天保3年(1832年)初代傳左衛門江戸で死す」と記録が残されていて衝撃を受け「何故初代だけ江戸で亡くなったのだろう」と不思議に思ったそうです。越後の人々にとって当時、上野・日暮里は江戸の入り口だったであろうと推測し、自身が立ち上げるお店の地と重なり何か特別な縁を感じたそうです。そしてこのご縁を大切に想い、新しいお店の名前に「傳左衛門」を採用したとのことです。本当に不思議なご縁を感じるエピソードですね。初代傳左衛門さんも、さぞかしお喜びのことでしょう。
そんな八代目傳左衛門めし屋の食のコンセプトは「毎日食べても飽きない料理」。ふるさと新潟のお米を使い、食材は主に築地市場から仕入れ「自分が食べて美味しいと感じ、信頼できる食材しか使わない」とおっしゃる言葉には強い意志を感じることができました。素材の味を活かした味付けは、健康のことを気遣う店長さんの心意気を感じます。メニューは定食6種類(定番と週替わり)があり、毎日違う定食をお楽しみただいただけます。社員食堂として使っている企業さんもあるとのことです。(いい会社さんですね…)羨ましいです。お店1階にはカウンター席、2階にはテーブル席とお座敷席があります。海外からのお客様も多いことからテーブル席を用意されたそうです。このような細かい気配りが居心地の良さに繋がっているのでしょうね。
加賀谷さんはこれまで近くの上野桜木あたり(※)の「谷中ビアホール」、谷中銀座商店街の入り口にある「アウグス谷中ビアホール夕やけだんだん店」を姉妹で運営し、主にフードメニューを担当されていたそうです。上野桜木あたりは、古民家再生やユニークなショップ・施設が集まった複合施設で、メディアにも多く取り上げられ話題になりました。その上野桜木あたりやカヤバ珈琲など企画や再生に携わった大家代行業「株式会社まちあかり舎」さんからの紹介で新店舗出店の話が進んだそうです。加賀谷さんだけではなく、携わる多くの人の思いが詰まった店舗計画なのでしょうね。皆様、是非お料理だけではなく、歴史や建物、建具、インテリアなども一緒にお楽しみください。
※:平成27(2015)年3月、「上野桜木あたり」は、天然酵母のビアホール、手作りパン、塩とオリーブオイルのお店とヴィンテージのアパレルショップ、現代アートの事務所、建築家の住居などが集まる、複合施設としてオープンします。コミュニティ活用や様々な手作り文化、食文化、芸術文化の発信・交流の場になる「みんなのろじ」、「みんなのざしき」がまちと各家や店舗をつなぎます。
ここは、入居の店舗や事務所・住人だけでなく、地域の方、訪れる方が自ら企画を立て、発信できる場になります。路地でのマルシェ、手作り市、座敷でのヨガや囲碁教室、子育てやお年寄りの交流の集いなど、アイディアをお寄せください。ここは上野桜木あたり、みんなで育てる暮らしの場です。
住所:〒110-0001 東京都台東区谷中6-1-27 Googleマップ
アクセス:東西めぐりん「8-旧吉田屋酒店」or 「17-旧吉田屋酒店」からどうぞ
営業時間:11:00~15:00 電話番号:03-5834-8246