9月9日は、五節句の一つで「菊の節句」とも呼ばれる「重陽(ちょうよう)の節句」です。

季節の節目となる年中行事を行う日を「節句」といい、1月7日の人日の節句(七草の節句)、3月3日の上巳の節句(桃の節句)、5月5日の端午の節句(菖蒲の節句)、7月7日の七夕の節句(笹の節句)、9月9日の重陽の節句(菊の節句)をまとめて「五節句」といいます。

五節句は中国の陰陽五行説が由来となっており、この思想では奇数は縁起が良いとされる「陽数」、偶数は縁起の悪い「陰数」と考えられていました。縁起の良い奇数が連なる日をお祝いしたのが五節句の始まりであり、中でも一番大きく、強い力を持つ「9」が重なる9月9日は「重陽の節句」と呼ばれるようになりました。はじめは、一番強い陽の数字が重なることは陽の気が強するため不吉であるとされていましたが、のちに陽の重なりは「吉」であるという考えに変わり、祝い事を行うおめでたい日となりました。

古くから菊の香りには邪気を払う力があると信じられており、「菊の節句」である重陽の節句には邪気払いや長寿祈願として菊を鑑賞しながら菊酒を飲んだり、湯船に菊を浮かべた「菊湯」に入ったりするという習慣がありました。

これらの習慣は他の節句と比べてあまり馴染みがない…という方も多いと思います。そこで、手軽に菊の香りを楽しめるお香を薫いてみてはいかがでしょうか？

【日本香堂】　大江戸香　長寿菊花　￥1,500(税別)

清涼でありながら、甘さもあわせ持つ菊の香りが楽しめるお香です。香りがしっかりとしているので、一本薫くだけでお部屋中に優しい香りが広がります。

今年の重陽の節句にはぜひ、菊の香りで秋を感じてみてくださいね。

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