香源News2019年3月5日
塗香というお香をご存知ですか?
塗る香りと書いて、「ずこう」と読みます。
粉末状にした数種類の香木や漢薬を混ぜ合わせ、乾燥させたものを手に塗る、というお香のことを言います。
インドで生まれたこのお香は、汗をかきやすい気温の高い土地に住む人たちが体臭を消すために、
香木から取れた香料を身体に塗っていたことが始まりと言われています。
そこから、「心や身体を清める」、「邪気を払い、寄せ付けない」という、
お清めの面として発展し、仏教に取り入れられたそうです。
日本では古くから、水をひきにくい山中のお寺に入る時や、手を濡らせない写経をする前など、
水で手を清めることが困難な時に塗香が使われていました。
今では、僧侶や参拝者だけでなく、一般の方でも手に取りやすく、
匂い袋のように火を使わないお香の一つとして注目されています。
持ち運びに便利な専用ケース「塗香入れ」に入れたらどこにでも持ち運びができるので、
観光でお寺へお参りする時など、オススメです。
また、長川仁三郎商店さんから出ている「らくらく塗香」は、
初めて塗香を使うという方にぴったりな商品です。
使い方はとっても簡単!蓋をあけ、パフの部分を手首にポンポンするだけ。
心身のお清めに、優しく、奥ゆかしい香りをまとうのはいかがでしょうか。