輪島塗 展示会のお知らせ~第一回日本が誇る伝統産業展~ ※終了致しました。たくさんのご来場ありがとうございました。
見たことない輪島塗、お見せします。
香源東京銀座本店に2/20(木)~2/24(月・祝)輪島塗の職人をお招きし、輪島塗香炉などの展示・即売を行います。
日本の美術工芸の歴史において最高傑作でありながら、飛鳥の時代から約1300年の時を超える現在まで、「法隆寺国宝玉虫厨子(ほうりゅうじこくほうたまむしのずし)」に続く玉虫の羽を使う作品は創られませんでした。
しかしついに現代に、漆芸の至宝「玉虫蒔絵」が復活しました。なかなか見ることのできない逸品が、香源銀座本店にやってきます!美しい輪島塗を見られるめったにない機会ですので、ぜひご来店いただき、直接ご自身の目でご覧頂ければ幸いです。
第一回日本が誇る伝統産業展・『輪島塗』展示会日時・開催場所
【開催日】2020年2月20日(木)~24日(月・祝)
【場 所】香源東京銀座本店 2階
〒104-0061 東京都中央区銀座4丁目14-15 詳しいアクセスはこちら
輪島塗の職人が輪島塗の良さや技法などのご説明を店内でいたします。
輪島塗とは
輪島塗は約1000年の伝統を持つ日本を代表する最高の技法の1つです。
歴史的には室町時代の初め(約600年前)、紀州の地(今の和歌山県)に根来寺の僧が来て、根来塗の技法を用いて寺院用の器などを作ったのが本格的な輪島塗の始まりと言われております。
今回の展示会でお見せする輪島塗を一部ご紹介します。
この他にもさまざまな輪島塗をご用意しております。ぜひ展示会場でお確かめくださいませ。
▼輪島塗の特徴
①製造における総工程数が124
諸説ありますが、「総工程124」というのは当時の職人が古(いにし=124)にあわせたのではないかとも言われています。
なぜそれくらいの手間暇をかけたのかは分かっておりません。輪島塗の工程は日本の工芸の中では工程数が最も多いです。
輪島塗の「塗り」の工程は大きく3つに分けられます。
・下地塗り(土台)
・中塗り
・上塗り
3つの大分類の中で36の塗り工程に分かれます。
②下塗りには蒸し焼きした珪藻土(けいそうど)を混ぜこんだ漆を使用しています。
珪藻土は蒸し焼きにすることで、土ひとつひとつに細かな穴が空きます。土だけ塗っても強いのですが、珪藻土の中に漆が入ってからみあい、土よりも硬化させることができます。下地に珪藻土が入っていないと輪島塗とは言えません。
逆に・・・
珪藻土を入れた漆を下地に使い、漆で進めていると中塗りで止めても輪島塗と言えてしまいます。
「創作塗」「輪島創作塗」と最近よく出回っているものは、輪島の土台を途中まで進めて安く売れるように仕上げているもので、輪島塗本来のよさをなくしてしまっています。
③布着せの工程
お椀の縁や茶托の縁など、寒冷紗という麻布を角の部分にかぶせています。
破損しやすい部分には必ず張り付けて作っており、とても強度のあるものに仕上がります。そして落としたり、ぶつけたりしても卵のひび割れのような割れができないよう漆を何層も何層も塗ってあります。