香源News2019年6月12日
源氏物語に触れる、香り遊び
『源氏香』という香りの楽しみ方があります。
源氏物語を題材にし、香木の香りを聞き分ける遊びのことです。
香道の組香(一定のルールに則って、香りの組み合わせの異同を聞き分けるもの)の中でも代表的なものですね。
源氏香の遊び方は、
①5種類の香(香木)を各5包ずつ、計25包作り、その中から任意の5包を取り出す。
②香の異同を聞き分ける。
③5本の縦線に横線を組み合わせた図を紙に書く。
④全52通りの図の中から、自分が書いた図を照らし、答える。
縦線と横線の繋ぎ方は全部で52通りあり、源氏物語全54帖の内、桐壺(初巻)と夢浮橋(終巻)を除いた各帖の名がそれぞれ付けられています。
よって④では、正解と思った巻名を答えることになります。
そして、③で書き記すこの図のことを「源氏香の図」と呼びます。
源氏香を聞いたことがある方は、こちらの図案のほうで知ったという方も多いのではないでしょうか。
実はこの図案は、香源のショップバックにもさりげなくデザインが取り入れられており、お客様から人気をいただいております。
また、実は香源のお店の入口をよ~く見ると…
なんと入口をぐるっと囲む木の飾りが源氏香の図になっているんです!
どの図がどの巻名なのか、ぜひ実物をご覧になって当ててみてくださいませ♪
ちなみにこの源氏香。遊びといっても、答えの正誤や優劣を競う遊びではなく、趣向や源氏物語のストーリーを味わうことに重きを置いているとされています。
喧噪から離れ、香りをじっくり聞くという優雅な遊びを、ぜひ体感してみてください。