店主コラム　香友録2018年2月版

いつもお世話になっております。
店主きくやです。

先月号でも触れさせて頂きましたが、東京の二号店の場所が正式に決まりました。台東区の上野桜木です。上野や谷中にも徒歩圏内の場所で、根津、日暮里、鶯谷にも近い場所です。オープンは、五月か六月を予定しております。

現在、設計士さんとデザイナーさんと打合せをさせて頂いておりまして、2月中には、オープンまでのスケジュールや店舗のデザインなども確定していくと思います。

基本的には、お香と線香、数珠の専門店として設計していますが、名古屋本社と同様に東京本社としての機能もいずれは、作り、お問い合わせやご注文も東京でお受け出来るようにしたいと考えています。

また、教室なども作る予定ですので、皆さんが集まって頂けるようなスペースも出来るように考えております。

名称としましては、仮ですが、東京本社兼上野桜木店が候補となっております。
上野桜木は、たまたまご縁がありまして前オーナーさんに譲って頂きました。近隣には、寛永寺、上野東照宮をはじめ、上野動物園、上野公園、東京国立博物館、東京都美術館、谷中銀座など有名な場所がたくさんあります。
当店は、昭和十二年創業ですが、江戸時代には、創業されていたお店もたくさんあります。中には、資料館になっている建物もあります。

現在は、お香屋という商売は、趣味で使われる方が増えていますが、ここ数年の仏事離れや葬儀の簡略化が進み苦戦をされているところが多いと聞きます。お香も仏事も日本の大切な伝統文化ですので我々は大切に守り次の世代へ引き継いで行きたいと思っています。。

オリンピックやリニア開通、または、人口減少や少子化に伴い日本がどのように変化していくかは、まだはっきりとはわかりませんが、我々は、お香を中心とした日本文化を後世に残せるように頑張っていきたいと思います。
これには、お客様のご協力なくしては出来ませんので、各店舗が地域に根付くように工夫と努力を重ねて参りたいと思います。

店主敬白