店主コラム 香友録2016年4月版
店主コラム2016年4月20日

店主コラム 香友録2016年4月版

店主コラム 香友録2016年4月版

店主コラム

いつもお世話になっております。
店主きくやです。

香源もインターネット通販を始めてから今年で十七年目になりますが、五年目に入った頃に今では、当店の看板商品ともいえます『お香二十種セット』を作らせて頂きました。(お香20種セットはこちらから)

当時、香源ではすでに三千種類ほどのお香を販売させて頂いておりまして、種類が多いが故に、お客様から『どうやって選んでよいかわからない。』『何からはじめて良いかわからない。』というお声をたくさん頂いておりました。

まずは、何をお使いなのかをお聞きし、それよりも甘いのが良い。辛いのが良い。濃いのが良いなどいろいろなご要望をいお聞きし、店頭や電話、メールでいろんなお香をご紹介させて頂きました。

もちろん、すでにメーカーが作っているサンプルをありましたが、サンプルのない商品で良い香りのものもたくさんありました。ひとりのお客様から有料でも良いからたくさんのサンプルが入った、それもいろんなメーカーの香りの入ったサンプルセットを作って欲しい。というお声を頂きました。
そこでいろいろ考えました。

実は、最初のお香二十種は、今とは形が違います。水羊羹の筒に十個の仕切りを対角線上に入れて、その間に二本ずつ入れるものでした。香りが移らないように和と洋の香りを各十種類、二本ずつを分けたのが、和と洋のパッケージが出来た理由です。当時は、私が土日を使い一人で作っていましたので二日で百個前後しか出来ませんでした。筒に上からお香を二本ずつ入れていきますので、作り終わった後は、腰が痛くなり、整体に行っていたことを思い出します。筒に歪まないようにシールを張り、仕切りを入れ、上からお香を二本ずつ入れていく。

最後に蓋をして、結ぶ。発売の最初の週に五百個ご注文を頂きましたので、納期が大幅に遅れたことを今でも覚えています。お香二十種も当時のデザイン、使い勝手よりは、かなり良くなりましたが、コンセプトは、昔のままです。今でもスタッフが懸命に作ってくれています。お香二十種の詰めている時のお香が並んでいる作業風景は、皆様も驚かれるのではないでしょうか。いつかお見せしたいと思います。

現在のパッケージにはなりますが、お香20種セットはこちらに掲載させて頂いております。

店主敬白

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