多くの困難期を乗り越え命脈を保った 天王寺
住所:〒110-0001 東京都台東区谷中7-14-8 Googleマップ
アクセス:東西めぐりん「9、16-谷中霊園入口」かJR東日本「日暮里」からどうぞ
多くの困難期を乗り越え命脈を保ったお寺
JR日暮里駅から程近くにある天王寺は、もともと感応寺という日蓮宗派のお寺でした。江戸時代になり、当時抑制されていた「不受不施派(日蓮の教義である法華経を信仰しない者から布施を受けたり、法施などをしないという)」に属していたため、住職は島流しされ存続の危機にさらされました。この時は東叡山輪王寺の公弁法親王が、廃寺になることを惜しみ「天台宗に改宗し天台宗寺院として存続できないか」と幕府に説き認められ存続したそうです。その際、天王寺が寛永寺の北方に位置していたこともあり、延暦寺の北方にある鞍馬寺の「毘沙門天祈願」をならって天王寺に「毘沙門天像」が祀られるようになりました。この毘沙門天像は江戸の頃から「谷中七福神」として多くの信仰を集めていたそうです。
また、当時の宝くじ「富くじ」をおこなうことを幕府から許され、目黒不動、湯島天神とともに「江戸の三富」として江戸庶民たちの人気スポットだったようです。
次なる危機は戊辰戦争。彰義隊の陣営となっていたため、官軍との戦いに巻き込まれ本堂などが焼失したそう…。さらに明治時代には、日本史の汚点とされている「廃仏毀釈」により大部分の土地を政府に没収されたそうです。また、昭和に入ってからは「放火」により五重塔が焼失しました…本当に残念ですね。谷中霊園内にある五重塔跡は天王寺の五重塔跡なのです。??つまり谷中霊園の大部分が天王寺の土地だったのです!OMG!
幾度の危機も乗り越え、今尚存続する天王寺。
そんな歴史を考えながら訪問してもいいかもしれません。
住所:〒110-0001 東京都台東区谷中7-14-8 Googleマップ
アクセス:東西めぐりん「9、16-谷中霊園入口」かJR東日本「日暮里」からどうぞ